東京国際大学 商学部 河村ゼミ
お悩みゲームプログラミング教育にあたり、学生にとって分かりやすい教材を探していた
河村ゼミでは、 Moodleを利活用した情報教育に関する研究を複数行っています。 2020年度からは新たに、 ゲームプログラミングに関するゼミナールを開講。ゲームの作り方を習得してオリジナルなゲームを制作することや、 ゲームに関するさまざまな社会的問題(ゲーム依存症、 社会的ジレンマ等)について考察することを新たなテーマとしている。
プログラミングコードは、 HTML5/CSS3/JavaScriptを採用。ゲームの実装には特有のスクリプトを駆使する必要があり、それに伴い 学生にとってわかりやすい教材としてデジタルハリウッドの教材を導入。
施策動画教材を活用したブレンディッドラーニングを実施
デジタルハリウッドの動画教材「JavaScriptでゲームを作ろう」ご導入。動画教材で自学自習させつつ、並行して動画内で紹介された個々のスクリプトの意味を調べさせることで学生の理解を深めた。またこれにより、学生自身がゲームプログラムの改良、さらにはオリジナルのゲームプログラムの開発ができるように指導。
現在は以下のような形で、近しい興味関心を持つ学生がグループを組み、ゲームに関わるテーマで卒業研究を実施している。
- 女子グループA(2人):私から研究課題(情報プレースメントテストの分析)提示
- 女子グループB(2人):UFOたたきゲーム編を改良したゲームプログラムの開発
- 男子グループA(2人):e-Sportsに関する文献サーベイ
- 男子グループB(3人):大学生のゲーム依存度合いに関する調査分析と対策
成果ゲームプログラミングに関する知識を効率よく吸収し、その後の研究の素地を作れた
複数あるグループの内一つが、動画教材で学んだ内容を基にしたオリジナルゲーム制作を実施。
2021年1月開催予定の3大学合同研究発表会で作成したゲームのお披露目会を実施する予定である。
他のグループでも前期に学んだ内容と動画教材をもとに、大学生のゲーム依存度合いの調査やe-Sportsに関する研究を実施できる体制構築の一助となることができた。
新型コロナウィルスの影響で対面授業の実施が困難な中、動画教材を効果的に活用することで、ゲームプログラミングに関する知識を効率よく吸収し、その後の研究の素地を作れたことが成果といえる。