地域の成長を目指すための「リスキリング」とは～栃木県日光市での事例紹介～
地域の成長を目指すための「リスキリング」とは～栃木県日光市での事例紹介～
最近、働く世代のスキルアップを通じてDX（デジタルトランスフォーメーション）人材を育成するための「リスキリング」に対する関心が高まっています。政府は「人材開発支援助成金」の制度に、リスキリングに特化した支援コースを追加しました。2023年4月には、「人材開発支援助成金」の制度をより使いやすく変更するなどの措置を講じ、多くの企業がリスキリングを推進しやすい環境を整え、人材育成と生産性向上を促進することを目指しています（参考：厚生労働省の公式文書:https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001085505.pdf）。
さらに、「リスキリング」の波は企業だけでなく地域にも広がっています。総務省は2023年度に、地域に必要な人材を確保するため、デジタル・グリーン分野などの成長分野に関するリスキリングを推進するための地方財政措置を創設しました。
この措置により、以下のような取り組みを支援するために特別交付税でリスキリングに関連する経費の50%を助成します。
1. 経営者や関係者の意識改革や理解促進
2. リスキリングのためのサポートや講座の実施
3. 従業員の理解促進やリスキリング支援
この取り組みは、少子高齢化による労働力人口の減少が著しい地方において、生産性向上を後押しすることを目的としています。
デジタルハリウッドが人材育成・リスキリングで関わっている日光市では、2023年6月に新たなプロジェクト「SmartWorkWomenProject（SW²P：スワップ）」の受講生募集を開始しました。
募集ページはこちら
https://www.city.nikko.lg.jp/soumu/jinkendanjo/swwp.html
このプロジェクトは、概ね20歳以上50歳未満の日光市在住の女性を対象に、Web制作や経営スキルなどのデジタルスキルを習得し、就業と活躍の機会を提供することを目的としています。3年間の教育プログラムを通じて、主にWebサイトやVRコンテンツの制作、動画の編集などのデジタルスキルや経営スキルを身につけ、将来的には「フリーランス」として活躍することが期待されています。
この取り組みは、デジタルワークの推進を通じて、大都市圏との格差のない就業環境を整備し、地域の活性化を促進することを目指しています。リスキリングが地域活性化に貢献している取り組みの一つです。
1年目の「Webデザイナー育成講座」では、以下のような学習を行う予定です。
– グラフィック基礎
– HTML/CSS基礎
– グラフィック課題演習
– HTML/CSS課題演習
– Web概論
– Webデザインのためのワークフロー
– デザイナーのフォント概論
– Webデザインで使う色の基本原則
– JavaScript基礎
– JavaScript課題演習
※1自宅等において、自由な時間に受講できるオンライン学習がメインとなります
※2月1回程度、土曜日に市内において対面で開催します
こちらは、デジタルハリウッドアカデミーが教育プログラムを提供しており、動画教材と対面授業のハイブリッド形式でカリキュラムを実施します。
※デジタルハリウッドアカデミー：デジタルハリウッドの教育プログラムをアライアンスにおいて提携を結び、教材やノウハウを提供しています。
リスキリングは、主に社会人を対象とした取り組みであり、学ぶ方法には様々な工夫が必要です。デジタルハリウッドは、1994年から社会人向けにデジタルクリエイティブの教育を提供してきました。特に、「デジハリオンラインスクール」というオンライン学習が中心のプログラムは、忙しい社会人世代が学ぶために必要不可欠なノウハウを提供しています。
デジタルハリウッドが提供する教育プログラムは、いつでも学びやすく、初学者から実践スキルを身に着けられる動画教材に加えて、学習を継続させるための工夫や就職支援なども含まれております。
今回事例としてご紹介した日光市をはじめ、高知県や岡山県高梁市等の地方自治体で利用されているほか、多くの企業でリスキリング目的での研修に採用されております。
その他の事例はこちらからもご覧いただけます。
▶2022年度高知県
▶2022年度岡山県高梁市
▶2023年度高知県
具体的な導入の方法や、詳細な事例の紹介などはお問い合わせからご連絡ください。
