【ミニコラム】小・中学校におけるプログラミング教育の保護者認知度と実態は?
2021年4月13日
小学校では2020年度から、中学校では2021年度から必修化の始まったプログラミング教育について、みなさんは現状をどの程度把握できていますでしょうか?
正直なところ私も実態について詳しくは知らなかったのですが、くもん出版が先日面白い調査報告を出していました。
ICT教育ニュース:くもん出版『必修科された⼩学校での「プログラミング教育」実施率は28.1%』
記事内では「GIGAスクール構想」「Society5.0」などの用語をどのくらい保護者が知っているかといったアンケートを結果を紹介していますが、正直この辺りの認知度が低いのは想像通りですね。
中でも興味深いのは、自分の子どもにプログラミング教育が施されていることを把握している保護者は全体の28.1%だということです。必修化となっている割にはなかなかシビアな数字だと思います。
ただ、あくまでこれは保護者側に立った数値ですので、続いて実際の実施状況はどうなのかを見ていきましょう。
下記の資料は文科省が令和元年度に小学校に対して実施した調査です。
期間・対象の違いもあるため単純な比較は難しいですが、そこも加味して見ていただければと思います。
文部科学省『令和元年度 市町村教育委員会における小学校プログラミング教育に関する取組状況等調査の結果について(ポイント)』
こちらによると「小学校プログラミング教育の実施に向けて、約93%の教育委員会が、令和元年度末までに各校に1人以上、教員に実践的な研修を実施したり、教員が授業の実践や模擬授業を実施済み・実施予定と回答」とあります。
予定を含むとはいえ、非常に高い数値ではないでしょうか。
また、令和元年度の調査なので、現在はさらに実施率が高くなっていることが期待されますね。
ただ、先ほどまで見ていた”くもん出版”の調査では、実施を把握している保護者はわずか3割弱(小学校のみに絞った場合は約32%)とまだまだな印象です。
数字の差からいろいろと考えさせられる点はありますが、今日のところはひとまず置いておきます。
ただ一ついえることは新型コロナウイルス流行の影響もあり、昨年度はすべての先生方にとって非常に厳しい年になったということです。
また、そのような中で、不慣れなプログラミング教育を実施していくことは非常にハードなことだったと思います。
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